さっき東の空にでているオリオン座を撮影した。スマホカメラだから見づらいが、白マルがついている部分がペテルギウスという星だ。

地球からベテルギウスまでの距離は640光年ある。つまり、俺が撮影した写真に写っているベテルギウスは、640年前の映像ということになる。

ベテルギウスは寿命が近いので、いつ寿命を迎えて爆発してもおかしくない星だということがわかっており、それは今この瞬間かもしれない。そうだとしたら、その時の光が地球に届くのは640年後になる。

目の前の人が、心臓マヒで死んだとする。それを認識できるのは、光が目に入って、視神経から脳に電気信号が届いてからだ。

つまり、今のこの瞬間を見ていると思うのは錯覚で、見たり聞いたりして感じている事は全て、過去に起きたことの電気信号に過ぎない。直接自分の脳内でイメージした映像のほうが、むしろ現実であり今とも言えるのだ。

目の前で起きた事だと感じてしまうと、臨場感があるから心が乱れるし冷や汗もかくかもしれないが、640年前の出来事だと思うと、落ち着いて対応できるはずだ。

そのどちらも過去であるには違いがないが、自分のわずかな認識の違いで、苦痛を感じるか、冷静に傍観できるかが決まる。つまり今どう感じるかは、自分の意志でコントロールが可能であるということだ。

過去の事や、未来の不安で、今起きてもいない悪いイメージのまま過ごしている人は多いと思う。

実際に多くの悩みはそれらが原因となっているが、それがわかっても、その対処法をよく知らなければ、不幸な生き方からなかなか抜け出せないものだ。

対処法としては、一日の内、必ず1度は自然に触れることだ。近所を散歩するとかでもいい。将来や、過去に捕らわれていた意識が、それによって強烈に今に向かい始める。

それから、いま感じている感情と、自分自身を分けて考えることだ。

例えば、「俺は怒っているぞ」という具合になるのではなく、「俺は怒りの感情を感じている、だがその感情は俺には必要ない」そうやって捨ててしまうのだ。

怒りの感情以外でも、明日仕事行きたくねえ！とか将来どうしよう、とかそういうのでも全部同じだ。仕事したくねえ！と感じていることを認識したら、「でもその感情は俺には必要ない」といって、手放す。

実際にこれで変わるから、安心して試してみてほしい。心の平安が本当に手に入るのだ。そうすると、面白いように人生がうまく行き出す。そして、心に余裕が有れば人に親切になる。親切は、人のためではなく、自分自身の為でもあるのだ。実際に、幸福とは他人に親切にしたことで得られる物なのだ。それは科学的にも証明されている。

Amazonで高い物を買っても、幸福は長く続かないが、本当の幸福を手にできれば、地上はもっといい場所になるはずだ。まず他人に親切にしてみよう、感情に縛られず、捕らわれないで平安を手にしよう。そういう事を、悟りというのだろうとおもう。

俺もまだまだ悟りには至らないが、段々近くなってきている実感がある。ニートだった頃は、将来の不安があったりフラストレーションの塊のようだったが、いろんな考えに触れて、感情をコントロールして、他人に親切にするおうになってから、金銭的にも不自由がなくなり、定期的な不労所得も得ることができている。心の平安にとって、定期的な不労所得は助けになっている。

また時間的余裕もかなり増えたおかげで、ほとんど毎日、日中は海沿いの道をドライブしたり、海岸を散歩したりして自由に過ごしている。

利己的な目的で他人に親切にするという理由でも最初はかまわないから、まずは自分のために他人に親切にしてみてほしい。気分がいいはずだ。

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